山中で眠る「修善寺ロープウェイ」の廃駅に行ってきた！

カテゴリ：廃墟・戦争遺跡　　地域：静岡

伊豆にある修善寺温泉。
そこには温泉街があり、いくつもの旅館やお土産屋、遊技場が立ち並ぶ。
しかし、最近では廃れてしまい、かつてほどの盛り上がりはない。

そんな修善寺にロープウェイがあったらしい。
それを知ったときの最初の感想は「えっ？あんなところにロープウェイ？」
近くにロープウェイで渡れるような場所があったかな・・・？

ロープウェイは城山という山にあるらしい。
城山への入口はメチャメチャ細い道。地元のおっちゃんに聞いて入口まで行くが、
おっちゃんいわく「ロープウェイの跡はもうないんじゃないかなぁ？」とのこと。

「ん・・・？ないのか・・・！？せっかくここまで来たのに・・・どうする・・・？」と悩んだが、
せっかくここまで来たからこそ、とりあえず行ってみることに。

山頂には現在テレビの電波塔がある。
果たしてあそこに今もロープウェイの駅舎があるのだろうか？

城山への登山口はこの城山神社が目印。
しかし、この神社がメチャメチャ分かりづらい。
地元のおっちゃんに聞いてようやく到着できた。

さて、ここからはひたすら登山。
登山と言っても山頂までは現在も道がしっかりしているので、簡単に行くことができる。
完全に廃道となっていた志高ロープウェイまでの道と比べると全然楽だ。

電柱も電波塔まで通っているため、非常に分かりやすい。
しかし、やっぱり通る人は少ないらしく、あちこちにくもの巣が張っていた。
そして10月とはいえそこそこ暑い。かなりの汗をかいてしまった。

しばらく行くと開けた場所に出た。
ここからはかなりアップダウンが激しくなったが、そこを抜けると・・・

こんな建物が登場。
これがロープウェイの駅舎だ！！

城山ロープウェイは昭和39年から昭和52年まで営業していた。
今からおよそ40年前に廃業。よく今まで駅舎が残っていた。

・・・と思ったら、ロープウェイが廃業した後も登山者のための休憩スペースとして使われていたらしい。
しかし、こんな山、登山する人いるのか？山頂に何があるわけでもないし。

かつては展望台とか飲食店があったらしいけど、別にただそれだけ。
地元の旅館組合が中心となって開業したらしいが、もうちょっといい場所にロープウェイを造ろうよｗ

屋根の部分には何やら分からない部品が。
ケーブルを結んでいたにしては心もとないパーツ。
電気とかスピーカーとかかな？

下のほうにはロープウェイのホームだったであろうコンクリートの足場がある。
後であそこにも行ってみることにしよう。

休憩スペースの入口側。
何やら案内板がある。

下の方に書かれていたのは城山の説明。
かつて城跡があったため、城山という名前らしい。

上の方にはかつての修善寺の地図が。
40年以上前の地図のため、色々と変わっている場所もありそうだ。

修善寺ロープウェイがあった場所。
展望台とか城跡とか神社があるのみ。
これは確かに廃れますわ。

ちなみに、山麓のほうの駅は現在修善寺ＩＣのある辺りで、駅舎は完全になくなっていた。

駅舎を横から眺めてみる。
コンクリートの土台があったが、何かが解体された跡か？
プラットフォームにしては変な場所にある。

この斜めの屋根がロープウェイの駅だったことを物語っている。
今では営業当時の様子を知っている人も少ないだろう。

さて、せっかくだからプラットフォームの方にも行ってみようと思うのだが・・・
メチャメチャ急なガケ！廃墟探索で命を落とさないようにしなければ・・・(笑)

プラットフォームが見えてきた。
特に何があるってワケでもないんだけどね。

プラットフォームには２ヶ所ゴンドラが納まっていたであろう隙間があった。
これから察するにゴンドラは割りと小型だったらしい。調べてみると26人乗りだったそうだ。

駅舎を眺めてみると、下の方は埋まっていた。
どうやらこの下の部分に機械室があったのか？
いや、でもロープウェイの機械は普通上に置くから、下のシャッターの中がかつての休憩所だったのかも。

こちらにも埋まりかけている穴が空いていた。
これもかつてのロープウェイに関連した穴だったろう。

帰りに見た景色。
確かにきれいかもしれないけど、これだけでお客さんを呼ぶのは難しいだろうな。

というわけで、城山ロープウェイ。
現在残るのは空っぽの建物だけで、見所は特に何もなかったが、たまに登山してみるのもいいかもしれない。

　　　　　

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