廃墟・松尾鉱山(2) カテゴリ：廃墟　　地域：岩手

　
その１の続き




階段を上がったところに雪がこんもり。
屋内にこんなに雪が積もっているのもすごい。





天井の一部が崩れてしまっている。
40年以上の建物がここまで残っているのも奇跡。




ここはスーパーマーケットだったらしい。
この団地に住む方々が利用していたであろう。




今ではもう当時の様子を知ることはかなわない。
かなりボロボロな状態。




言われなければここが何だったかわからないだろう。
どんなものが売られていたのだろうか。




上の段の団地。
に号棟があった。




古い掃除機とビデオデッキ。
年代ものだが、貴重な歴史。




鉄筋コンクリートがここまで風化するのはすごい。
月日の経過ってのはすごい。




これもビデオデッキかな？
当時の鉱山労働者の月給はサラリーマンの２倍だったらしい。
そのため、鉱山の住宅は当時の最先端の生活だった。




ダイヤル式のチャンネルのブラウン管テレビ

白黒だったのだろうか。




団地中央部の端。
こちらは共同浴場だった。
木製のロッカーが倒れている。





この団地には各部屋にお風呂はついておらず、
住人は共同浴場を利用していた。




鉱山労働者の疲れを洗い流していたであろうお風呂。
浴槽には雪が溜まっていた。




コンクリート製のお風呂。
ザラザラの表面に汚れがつきやすい。




しばらく進むと、
先ほどとはまた異なる造りのアパートにやってきた。




ここはと号棟。
郵便屋さんも大変だったんだろうな。




台所には当時の調理器具が並ぶ。
どんな料理が作られていたのだろうか。




こちらの部屋は木造部分が多く残っている。
寒冷地のためか、窓は二重になっていた。




屋上に出てみた。
働く男たちの洗濯物が並んでいたであろう場所。




珍しい二層式の洗濯機。
洗濯と脱水を別々に行なっていた。




ストーブ

この寒い土地では必需品だったのだろう。






ボタン式チャンネルのテレビ

どんな番組が見れたのだろうか。




この建物には残留物が多い。
椅子と机も残っていた。




こちらはボイラー施設。
鉱山住宅を温めていた。




かなり広い施設。
ひょっとしたら発電施設かな？




NIHON TAIKA

なかなかおしゃれなレンガ。




かなり風化してしまっている。
どのような施設だったのかは想像もつかない。




この施設には地下もあったようだ。
右の方に階段があったが、さすがに危険すぎるので、
行くのは断念。




この辺りには他にもたくさんの廃墟が点在している。
こちらは独身寮。




さらに奥の方にあった別の建物。
平屋のため、雪の重みでボロボロに。




屋根が完全になくなっている。
このあたりの積雪はすさまじい。




雪のため、進むこともかなわなかった。
この建物はこれからもこのままなのだろう。




この廃墟は非常にオープンだった。
来たものを拒まず、すべてを受け入れる。
そんな印象だった。

というわけで、松尾鉱山
雲上の楽園と称されたこの建物は今もこの場所に佇んでいる。




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