廃墟 C56-149

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以前紹介した鹿児島の廃蒸気機関車、C56-99
彼の兄弟機が山梨にあると聞いて、訪ねてみることにした。

正確には違う型なのだろうか。
まぁ同じ
C56ってことで。

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山の中にふと茶色い機体が目に入る。
たかね荘という町営のキャンプ場の庭に保存されていた。



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彼は
日本一高所に保管されていたらしい。
訪問時は2月の半ばだったが、当然のように雪が積もっていた。


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保存とは名ばかりで、
ほとんどそのままの状態で放置されていたようだ。


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鹿児島のC56-99と同様に全体が赤茶色に錆びている。
鉄は放っておくとこうなってしまうのか。


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しかし、これはこれで美しい。
雪の中に残る蒸気機関車

欲を言えばもうちょっと積もってたらさらに映えていたろうな。
けど、そうなったらノーマルタイヤでのアクセスは不可能だったか。


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こんなに
大きく重厚な車輪がかつて動いていたなんてなんだか信じられない。
祖母いわく、今の電車よりも揺れが心地よかったそうだ。


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すぐそばには木がたくさん生えていた。
森の中の機関車ってなんかいい。
かつてもこんな森の中を走っていたのだろうか。


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なんだかよく分からないバルブ。
蒸気が通っていたのだろうか。


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後輪を撮影

雪の照り返しで明るくなってしまったというのは写真が下手な言い訳。


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側面から前方を向く。
この機関車はどこを向いているのだろうか。


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運転席も
自由に入れる状態

現役時代はとても入れないところに入れるのも廃墟の魅力。


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この大きさが伝わるかな?
蒸気の力だけでこれが動くってすごいよね。


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運転席の下らへん

パイプが複雑に絡んでいる。




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運転席にやってきた。
C56-99の青と打って変わって、白と茶色のコントラスト。


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運転席はこちらのほうが状態が良かった。
今でも座れるような状態。


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しかし右側の座席はこんな状態になっていた。
石炭をくべたりする人の座る席。


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運転席の後部

石炭がたくさん積んであった場所。


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その脇にあった扉。
試しに触ってみたところ…


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なんと開いた!
こんな場所が開くのもそのままで放置されたゆえ。
ちゃんと保存されていたら固定されてしまっていただろう。


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石炭置きのあたり。
こちらもいろいろ触ってみたところ…


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開く!
ここは
配電盤だったようだ。


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ここも開く。
レバーが入っていた。
右側の配電盤の主電源?


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運転席の右にあった
大きなレバー

これが機関車を動かすのに一番重要なレバーなんだろう。


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右側からの眺め。
こんな森の中を走ったら気持ちいいだろうな。


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運転席

機関車ってやつは前方の視界がかなり悪い。
人身事故の多い現在の中央線や山手線では決して走れないだろう。



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運転席の全景。
狭いようで思ったより広い。


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ここに
石炭を放り込んでいた。
石炭の需要がなくなったとともに機関車も消えていった。


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いろいろなバルブ。
これで蒸気の勢いとかを調節していたのだろう。


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運転席の正面にあったもの。
当時の様子はよく分からない。


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上の方にも色々あった。
さすがに蒸気だけでなく電気も使っていたのだろう。


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運転席を降りた。
車輪どうしをつなぐ棒。
これがないと車輪が空回りし、脱線するらしい。


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何トンくらいあるんだろう。
こんな大きなものが更に客車を引いて動いていたなんてすごい。


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正面からの図。
下についているのは
除雪用のショベルかな。


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つららがぶら下がっていた。
昼に溶けた雪が夜に固まってこうなったのだろう。


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機関車の説明書き。
もうボロボロになって読めない。


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後ろから眺める。
30年以上も放置された結果、ここまでボロボロになってしまった。



※この車体は現在、綺麗に塗装され直し、清里駅前に移転されています。




   


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