廃墟 若人のひろば(1)

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淡路島にあるとある施設。
第二次大戦中、
学徒動員によって戦没した
若者を追悼するための施設であった。

しかし、
阪神淡路大震災によって施設が閉鎖され、
以来そのまま放置されている。


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その施設は駐車場からしばらく歩く。
こんな階段をスタスタと登ってゆく。



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かなりしっかりとした建物。
岩の隙間からは草が伸びる。


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まずは建物の上まで登ってみる。
こちらはさらに草がボーボー。
向こうに見えるのは
供養塔。まずはそちらに行ってみる。


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屋上からは
大鳴戸橋が見える。
残念ながら渦潮は見えなかった。


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供養塔までの道を進む。
本当にしっかりとした施設だなぁ。


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岸壁がしっかりとしているので、
この季節にありがちな植物や虫の猛攻に合わずにすむ。


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こちらが
供養塔
遠くから見る以上に大きいし、廃墟なのにしっかりしている。
ここは定期的に管理されているようだ。


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脇にはこういう施設にありがちの
望遠鏡が置いてあった。
どうせなら建物のの屋上に置いてあればいいのに。
ここだと植物が生い茂って何も見えないような・・・


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100円入れて動く構造。
思った以上にシンプルな構造のようだ。


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建物スペースに戻ってきた。
1週間もあれば再開できそうなほどしっかりしている。


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この建物は低い建物で、
地下がある構造になっている。
入口ではないが、こちらから入ってみる。


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入り口付近ではイスが並べてあった。
そばの広場に並んでいたのだろう。


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このあたりにイスが並んでたのかな。
休憩所があるってことは売店もあったのか。


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さて、中に入ってみた。
察するに、正面に見えるカウンターか売店か。


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カウンターの内側に入ってみた。
調理器具は撤去されていたが、この広さならいろいろ出来そう。


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流しと棚は残っていた。
食器や調理器具が並んでいたのだろう。


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こちらが
展示スペース
自然光で明るい構造になっている。
展示品はほとんど撤去された後だった。




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防火用水

空襲で火災が起こったときに使う水を入れるもの。


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「この鳶口で焼夷弾をたたきおとし、
火を消せと軍部は言った」


鳶口とは鎌のついた長い棒。
そんなもので焼夷弾を叩き落とせると本気で思っていたのか。


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展示品が撤去されたのは残念だが、
立命館大学国際平和ミュージアムに移動されたらしい。
確かに日の目を見たほうがいいもんな。


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ごくわずかに展示品が残っていた。
これは
戦時中の新聞


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「義勇公に奉ぜよ。」
「皇國の安危双肩に」
「上論拝す戦時教育令」


この時代の新聞は戦争ネタばっかし。



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・・・と写真を撮っているとお客さんが。
地元の方で、散歩に来たらしい。


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彼(彼女?)は結構な
老犬だった。
「ハァハァ」という声が建物をこだまする。


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彼らに別れを告げ、再び建物を回る。
窓際は自然光が明るい。


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戦争に関連した詩

残念ながら作者などが書いていなかったので、分からなかった。


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この辺はちょっと散らかっていた、
とは言えまだまだ全然再開できるレベル。


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展示品がないと資料館ってつまらないんだなぁ。
温かい光が建物の中を照らす。


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「手を触れないで下さい」と書いてある。
こういうのも手書きなんだなぁ。



その2へ続く