兵隊さんの石像が並ぶ！「たぬき寺の軍人墓地」に行ってきた！ カテゴリ：その他　　地域：愛知

愛知県は知多半島に尾張高野山 岩屋寺というお寺がある。

立派な本堂もあり、参列者も頻繁に訪れるこのお寺。
そのすぐそばにこんなものがある。




お地蔵さん？よく見てみると・・・




たぬき寺の案内が。

たぬき寺ってなんだ！？気になるぞ！！
ということで、行ってみることに。




こちらがたぬき寺。

ちなみに、たぬき寺というのは通称で、正式名称は中之院というらしい。
なぜたぬき寺と呼ばれているかというと・・・




あっちにもたぬきの置物




こっちにもたぬきの置物。

あちこちにたぬきの置物が置いてある。
これがこのお寺がたぬき寺と呼ばれるゆえんらしい。




そういえば、福岡にカエルの置物だらけのカエル寺ってのがあったけど、
そこと比べるとやや置物が少ない印象。

やはりカエルと比べるとタヌキって地味なのだろうか。




本当にあっちにもこっちにもタヌキ。

しかし、残念ながらそのどれもが絶妙に可愛くないんだわｗ




さて、ここまでタヌキばかりを紹介してきたが、このたぬき寺の本当の見所は実はたぬきではない。
たぬきばかりいるゾーンを抜けて、奥の方に行くと・・・




何やらたくさんのものが佇んでいるのが見える。
これは何かというと・・・




旧日本軍の兵士の像。

そう、ここは軍人墓地となっているのだ。






その数、大小合わせて100以上。
それも、上半身だけだったり、全身だったりと様々だ。




端の方にはかなり大きな像もあった。
位の高い人だったのか、もしくは実家がお金持ちだったのか。




この像たちは昭和12年の上海上陸作戦で戦死した名古屋第3師団歩兵第6連隊の兵士たち。
名古屋港を出発し、わずか６時間後に揚子江河口へ上陸する作戦。
この作戦に参加した兵士のほとんどが全滅してしまったらしい。




この像は昭和12年から18年の間に遺族が見舞金などを使って写真を元に作らせたもので、
もともとは名古屋市の千種区月ヶ丘に安置されていたものを平成７年に移転したのだとか。




ちなみに、現在ここは心霊スポットとなっているらしい。

確かに夜中見たら（というか昼間でも）不気味かもしれないけど、この場所自体は特に何かがあったわけでもないんだよなぁ。
この像も遺族が後で作ったものだし。




犬を連れている人の像もあった。
軍用犬なのかな？




下半身のない上半身だけの像の人たち。
もともとそういう像なんだろうけど、地面に埋まってるみたい。




様々な顔の像。
この人たちは確かに実在し、戦地で亡くなった。

戦後70年以上。この方たちが亡くなってからは80年以上。
これからもこの場で彼らは佇んでいる。





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