消防博物館(1)

カテゴリ:博物館  地域:東京


2013年冬。
だいぶ乾燥する季節になってきたが、
みなさんは
防災対策はばっちりだろうか?

東日本大震災しかり、伊豆大島の土砂災害しかり、
いつ何が起こらないのが現状。

ならば普段からしっかりと備えておこうではないか。


消防博物館 (85)

というわけで、こんな場所へ行ってきた。
その名も消防博物館
主に火災だが、いろいろな災害について、また、消防の歴史について学ぶことができる。
今回は真面目にお勉強といこう。



消防博物館 (3)

入口では早速
はしご車の実物がお出迎え。
実際に消防隊員の服を着て記念撮影をすることができる。
右のほうに男の子が写っているが、ちゃんと子供用サイズもある。
ここに行った方は記念にいかが?


消防博物館 (4)

大正時代~昭和初期の消防車

昭和28年まで使われていた。
海外から輸入されたもので、当時としては最先端の車。
オープンカーなのが雨の時大変そう。


消防博物館 (5)

はしご車

こちらもかなり古いタイプのもので、
大正末期~昭和中期まで使われていた。

当時は近代的な建築物が次々と建てられたため、
はしご車も需要が出てきたのだろう。


消防博物館 (6)

アーレンスフォックス

こちらも大正末期~昭和初期の車。
この車は実際に乗ることができる。

この時代の車はモダンなものが多いなぁ。
前方にポンプがある最新型だったそうな。


消防博物館 (8)

救急車にも乗ることができる。
怪我や急病にでもならない限り、なかなか乗ることはない。


消防博物館 (9)消防博物館 (10)

先程までは地下1階の展示スペース。
この写真は1階に上がってきたところ。
消防ヘリも展示されている。

消防ヘリってこんなにガラス張りなんだね。
高所恐怖症の人は絶対に乗れないだろうな・・・


消防博物館 (11) 消防博物館 (12)

まといが展示されていた。
これは江戸時代に使われていた目印。

当時は家を破壊して延焼を防ぐしかなすすべがなかったため、
壊す家の目印としてこれが高く掲げられていた。


消防博物館 (13)消防博物館 (14)

明治時代の
消防馬車
蒸気式のポンプってのがまたいい。
馬って火災を怖がらないのかな?

さて、地下1階から1階まではあらかた見終わったので、次に進む。
6階から降りてくることにしよう。


消防博物館 (16)消防博物館 (15)

6階の企画展示室では
ロープワーク講習が行われていた。
早速やらせてもらうことに。

写真は
もやい結び
身体に巻きつけても締め付けられることがない結び方。

消防博物館 (25)消防博物館 (26)

5階は
江戸時代の消防コーナー
先ほどのまといが並んでいる。
まといは地域ごとにいろいろな形があった。
家紋のようなものか。


消防博物館 (18)

江戸時代の東京の地図

震災・空襲で焼けたとはいえ、残っているところは残っている。
不忍池なんかもちゃんと載っていたぞ。


消防博物館 (21)消防博物館 (22)

江戸時代の防火用具

火を消すためのポンプや水汲みの桶など。
どれくらい役に立ったのだろうか。




消防博物館 (27)消防博物館 (28)

江戸時代の羽織

ある程度は耐火服としての役割もあるらしい。




消防博物館 (29)消防博物館 (30)

江戸三大大火の様子が記されている。

明歴の大火、目黒行人坂の大火、丙寅の大火

火災を消す手段もなかったこの時代、合わせて10万人以上の人が亡くなっている。


消防博物館 (31)

火災の発見には
火の見櫓が役に立った。
目視で火災を発見する。なんとも原始的な方法。
高い建物などなかったからこそ可能だったであろう。


消防博物館 (33)

当時の様子の模型。
火災が広がらないように建物を破壊する。
なんとも原始的な方法。屋根の上に乗る人は怖かっただろうなぁ。


消防博物館 (36)

4階は
明治~昭和時代の消防の様子が紹介されていた。
まずは明治時代の消防士。


消防博物館 (37)

こちらは日本初の駅。
新橋駅の模型
近代的な発明が発展するとともに火災のリスクもいろいろなところで増えてくる。
今やサラリーマンの聖地、新橋も開業当初はこんな状態だったようだ。


消防博物館 (38)

当時の新聞が紹介されていた。
これはテンションが上がるぞ!!


消防博物館 (39)

吉原遊郭の火災の様子が記されていた。
「吉原炎上」という映画にもなった有名な出来事。


消防博物館 (40)

蒸気ポンプ

川の水などを汲み上げる装置だろう。
明治期になってようやく近代的な火災装置が登場した。


消防博物館 (41)

100人乗っても大丈夫…じゃなくて
明治15年の消防第4分署の集合写真。
無理やりにでも全員を写真に収めたかったのかな?(笑)


消防博物館 (42)

当時の防火服

江戸時代のものと比べると近代的。
この格好でどのくらい耐えられるものなのだろう。


消防博物館 (43)

消防隊のラッパ

最近のラッパと比べると随分シンプルな作りをしている。
指で押さえるところがないが、音階などは作れたのか?


消防博物館 (44)

当時の消防署と蒸気ポンプ

燃えやすいかもしれないけど、やっぱり木造っていいよな。
近代建築にはない味がある。


消防博物館 (45)

蒸気ポンプ

配線とか機械がむき出しなのがカッコイイ!!
こいつが動いてたらかなりの迫力だったろうなぁ。


消防博物館 (46)

当時の訓練の様子。
昭和時代と比べると、機械が最新化されているし、制服も動きやすくなっている。



その2へ続く