親子二代のセルフビルド「貝殻公園」は哀愁が漂っていた カテゴリ：その他　　地域：愛知

2017年愛知南部ツアー。
次に訪れたのは貝殻公園という場所。

なんでも、個人が親子２代で造り上げたセルフビルドの公園なんだとか。
ネットで調べてみても、かなり面白そうということで行ってみたところ・・・




なんかメッチャ畑の中の細い道。
これ・・・合ってるのか？




方向はあってるみたいだが、ここから先は悪路のため、車両での通行が出来ない。
仕方がないので車を停めて歩くことに。




歩いてみて納得。
こりゃ確かに車で行くのはしんどい！

というか、車で行けるかもだけど、タイヤがはまる恐れもあるし、何より、行った先でＵターン出来るかどうか分からない。
しかし、人も余り通らないのであろう、虫だらけのこんな道を１km近く歩いていく。
これは結構しんどい・・・

※調べてみたら別ルートで行けたみたいorz




汗だくになりながら、しばらく歩いた先にこんなものが！
よく見てみると・・・




貝殻だ！アワビの裏側だ！！

ということはここが貝殻公園なんだ！！ホントにあったんだ！！！




遊具というよりは休憩スペース。

コンクリートに貝殻が埋め込まれている。
よくまぁこんなものを作ったもんだ。




友愛の森と書いてある。

しかし、残念ながら現在では管理する者もおらず、手付かずのような状態になっている。




ベンチにも貝殻だらけ。
一体どれだけの貝殻が使われているのだろうか。




この貝殻公園。

山本祐一という人が夢のお告げを受けて作ったんだとか。
夢を見ただけでここまで行動に移せるってすごい。




夢の中で光る貝殻が空から落ちてきて、それを２匹の白へびが受け止めた。
当時、この貝殻公園があった山の名前は白蛇山といい、これにひらめいた山本氏がここに神社を造ろうと決意したのだとか。




彼は息子の山本良吉氏をも巻き込み、一緒に山の上までセメントや貝殻を運んで神社・公園を造り上げた。
もちろんその作業は人力。

沢田マンション、大菩薩峠、岩窟ホテルなどなど。Ｂ級スポット界のセルフビルダーは凄すぎる！






このイスやベンチなども全て手造り。
しかも、その全てに貝殻が埋め込まれている。
これ１つを造るのにも相当な時間がかかったことだろう。




五色観音。一体いつからここに佇んでいるのだろうか。
２代目の山本良吉氏も既に90歳を超えているらしい。




巨大な像。

周りの柱の１つ１つには貝殻で人名が書かれていた。
ここに奉納をしている人の名前だろうか。




魚の形をしたテーブル。

中央の草が生えている部分はかつては花でも植えてあったのかも知れない。




この形のゴミ箱も最近では見かけないなぁ。
よっぽど前のものなのだろう。




テーブルの上。ちょっと気持ち悪いｗ
よくみると複数の種類の貝殻が使われている。




岬の方にはひときわ大きな建造物があった。
どうやらこれは展望台らしい。




展望台の下の部分は船の形をしていた。
なかなかに遊び心のある場所だ。




残念ながら危険のため展望台の上部に上ることは出来なかった。
確かに、コンクリートも風化してて危ないだろうな。
他にも貝殻で出来た砲台なんかもあったらしいが、見逃してしまった。残念。




というわけで、貝殻公園。
周囲は猛禽類の巣になっていた。
これからもここは静かに朽ちていくことだろう。




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